皮膚線維腫 dermatofibroma

  • マクロファージ(fixed macrophage=組織球)の良性腫瘍
  • 虫刺症後に発症することが多いため、四肢伸側におおい。
  • 病理
    1. 表皮は基底細胞腫様増殖を呈することがある。
    2. 真皮にはマクロファージと膠原線維が様々な割合で混在する。
    3. 混在の程度により、fobrous typecellular typeに分類される。
  • 重要なポイントはいわゆる組織球と線維芽細胞は区別がつかないことが往々にしてあるいうこと。
  • マクロファージは線維芽細胞様の働きも併せ持つはず、つまり膠原線維の産生に深くかかわっているはず。

単球とマクロファージ、組織球

  • 貪食能をもつ大型細胞。
  • 血管内にあるとき単球、血管外、すなわち組織中にあるときマクロファージと呼ぶ。
  • マクロファージはさらにfixed macrophageとfree macrophageに分類される。
  • fixed macrophageとは血管内皮細胞の外側や、線維芽細胞に混在する。
  • 組織球=fixed macrophageであるが、マクロファージの同義語として扱われることも多い。

BCCのDermoscopy所見

  1. Ulceration
  2. Arborizing veccels(樹枝状血管)
  3. large bule-gray ovoid nest / multiple bule-gray globules
  4. 辺縁部のspoke wheel areas
  5. maple-leaf like area

上記のいずれかがあれば「90%以上の確率でBCC」と診断して良い、とされる。
特にarborizing veccelsは出現頻度も高い。

 ulceration(矢印)とlarge blue-gray ovoid nest(二重矢印)
 arborizing vessels
 辺縁部のspoke wheel area